認定NPO法人アウシュヴィッツ平和博物館理事会御中
原発災害情報センターが契約の下に保管している「原発さえなければ」の壁に手を付けようとするアウシュヴィッツ平和博物館理事長小渕真理氏の目論見に抗議し、アウシュヴィッツ平和博物館理事会には、加担しないよう求める。
「原発さえなければ」の壁は、原発災害情報センター初代センター長長峰孝文氏と故菅野重清氏の遺族代理人とで保管契約を交わして、原発災害情報センター建屋内に保管しているものである。原発災害情報センター(現在は、NPO法人原発災害情報センター)は、
この保管契約の下に、費用を掛けて壁にアクリル板を被せる等の原状保存の処置を施している。その「壁」を小渕真理氏が公開する目論見で、アウシュヴィッツ平和博物館へ持ち出そうと、認定NPO法人アウシュヴィッツ平和博物館理事会に諮ると聞く。この目論見
は、アウシュヴィッツ平和博物館の他団体活動への許されない干渉である。
アウシュヴィッツ平和博物館理事会は、小渕真理氏の目論見を、理事会意思として容認、決議するのであろうか。
認定NPO法人アウシュヴィッツ平和博物館の運動は、ユダヤ人虐殺に見た人権侵害の歴史を繰り返さないための人権運動を理念とされていると聞く。
NPO法人原発災害情報センター運動に不当に干渉した上、NPO法人原発災害情報センターに管理権のある資料を持ちだす目論見は、NPO法人原発災害情報センター会員の人権を侵害する行為であり、アウシュヴィッツ平和博物館運動理念を反故にする行為と言
わねばならず、なんという愚かな目論見ではないだろうか。
現在、塚田一敏氏を被告として、寄付金に基づいた資産である原発災害情報センター建物群所有権の塚田個人占有の不当を問う「所有権確認」の裁判をNPO法人原発災害情報センターが提訴中である。
貴法人理事長の小渕氏の目論見は、塚田一敏氏被告を弁護する行為で、貴理事会も、その小渕氏の目論見に加担されているのでしょうか。
貴認定NPO法人アウシュヴィッツ平和博物館は、2014 年3月2日に臨時総会を開いて、原発災害情報センターをアウシュヴィッツ平和博物館とは「完全に別な互いに独立した団体である。」との認識を確認しているが、この総会決議・確認は何時履害されたのか。
重ねて、認定NPO法人アウシュヴィッツ平和博物館理事会に問いかける。2019 年(平成 31 年)4 月 1 日付け、特定非営利活動法人アウシュヴィッツ平和博物館理事長小渕真理氏署名入りで、原発災害情報センター建物群の「実際の有権者は塚田一敏である」旨の
証明書が法務局に出されている。貴理事会は、どのような根拠でこの証明書発行したのか。
これらの事象についても、NPO法人原発災害情報センターに説明されたい。
2024年1月16日
NPO法人原発災害情報センター理事会
理事長 菅野行雄