写真の中の右端の白いものは、「タイベックスーツ」と言われてます。タイベックというメーカーが開発した、防塵・防疫スーツです。単純にいうと雨ガッパが防疫用に作られた様なものです。このスーツ、実は放射能という物質の個体は遮蔽できるのですが、放射線(ガンマ線)は遮蔽できません。
低価格雨傘に透明ビニルを貼った傘があります。この傘、雨は防ぎますが、光は透けていて傘の向こうも見えます。ビニル傘をタイベックスーツに置き換えると、放射能という塵や細菌は通さないが、光に当たる放射線は通すのです。従って、除染作業をしている方々は、放射線を体内通過させて作業しています。壁に掛けられた写真が身につけて作業している風景です。(壁写真提供:豊田直巳氏)
因みに、左の青い袋は、バッグ(鞄)で、除染土や、使い終わったタイベックスーツなどの放射能が付着した汚染物を入れる袋です。
フレコンバッグと言われています。