Level7の市民派ジャーナリストから、明石昇二郎氏のレポートを取り上げます。
明石昇二郎氏は、福島県内で発生している胃がん罹患者数が2011年以降、確実に増加していることを、政府統計である厚生労働省の「「全国胃がん年齢階級別罹患率」から、分析されました。
明石氏は、全国と同じ割合で福島県でも胃がんが発生していると仮定して実際の罹患数と比較してみる検証手法である、疫学(えきがく)の手法の「標準化罹患率比」(略称SIR、standardized incidence ratio)を計算した結果、福島県は、全国平均を100とした対比で、2008年から2017年までのSIRを見ると、2012年以降男性で111~120、女性で109~120となっていることを指摘しています。
【胃がん】福島県罹患数 SIR (分析:明石氏)
男性
2008年男 1279 88・3
2009年男 1366 94・1
2010年男 1500 101・1
2011年男 1391 92・2
2012年男 1672 110・6
2013年男 1659 110・9
2014年男 1711 119・3
2015年男 1654 116・6
2016年男 1758 116・3
2017年男 1737 120・0
女子
2008年女 602 86・6
2009年女 640 94・2
2010年女 700 100・9
2011年女 736 100・9
2012年女 774 109・2
2013年女 767 109・9
2014年女 729 109・0
2015年女 769 120・3
2016年女 957 139・4
2017年女 778 119・6
SIR比が100より高ければ全国平均以上、低ければ全国平均以下を意味しており、
胃がんで見ても、2011年以降に福島県は、原発放射能の降灰と結びついています。
胃がん罹患者数がこれ程に高いことと、甲状腺がんが252人にもなっていることは、
同じ原因に通じていると確信します。
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