ノンフェクション作家柳田邦男氏の日本記者クラブでの講演You-tubeを見た。
現役時代で広島赴任していたとき、原爆症の追跡調査を取材した。その頃の原爆症調査は、線量基準を設けずに低線量被曝の症状を調査していた。しかし、福島原発被曝の被害調査では、放射線量基準を変えて影響調査を行っており、被害者の認定を矮小化している。白血病の発症と原爆被曝の関係を広島では調査されていたのに、原発事故の福島では、白血病の発生があっても原発放射能との因果関係を否定した上で被曝調査が行われている。こうした調査手法では、福島県民の原発事故被害の実態を反影出来ない。原爆被曝の調査基準で福島も調査をするべき、と話していた。
この柳田邦男氏の指摘は重要であり、改めて、放射線量lmsv/年以下の環境基準で被害調査をするべきである。と、原発災害情報センターとして指摘する。