原発コスト(事故処理)は、廃炉処理の緒にも着けていないのに既に10兆円

10兆円

2021年2月28日、全国の新聞社が東電原発事故の処理費用の現段階を新聞記事にした。

東電が、福島第一原発事故を起こして10年をあと11日で迎えようとしているこの時点で、事故処理がまだまだ緒に着ききれていない今。この10年に費やした原発コスト(事故処理費)は10兆円を超えるという。原子力の危険性に目が行き届かない方々にとっては、特段の金額ではないかもしれない。しかし、この10兆円超の現在までの費用は、東電が補償・弁償しているのではない。全国の国税納金者と全ての電力消費者の電気料金で穴埋めされているのだ。日本の国家予算の10分の1に相当する金額が、東電という私人(私企業)が犯した放射能事故の尻拭いに使われているのだ。しかし、国税納税者も電気の消費者もまだまだ怒らない。まるで、「原発事故の発生が足りない・穴埋め用の金はまだまだ俺が持っているよ」と、言わんばかりに静かである。今日の各社新聞が、原発事故の真実を真摯に読者に伝えて、読者に原発の高コスト性に怒りを湧かせて欲しいものだ。

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